第二新卒・既卒・フリーター向けおすすめ就職/転職エージェント完全まとめ!未経験から正社員になるための全知識

若年層就職エージェント

【今回の記事について】

■こんな人のために書いています
⇒第二新卒・既卒・フリーターから正社員就職をしたい人

■この記事を読むと以下のことがわかります
⇒就職エージェントサービスを活用した就職活動

第二新卒・既卒・フリーターの方が就職/転職活動をするとき,強力な味方になってくれるのが就職エージェントなどの就職支援サービスです。

ただ,就職支援サービスはたくさんあるので,どれを使えば良いか迷ってしまいますよね。

そこで今回は,第二新卒・既卒・フリーターの方が未経験から正社員就職をするときに知っておきたいこと,あなたの就職活動を支えてくれる就職支援サービスについて徹底解説します。

目次

第二新卒の基本

第二新卒の基本

第二新卒とは:就職後,短期離職をした人

第二新卒とは,就職後,3年以内に短期離職をした人のことを言います。ただ,定義であって,書籍やWebサイトによっては「社会人1〜3年目の若手社員」「卒業後,社会人経験がない人」(←後者は「既卒」と呼ぶのが一般的です)を指すこともあります。

第二新卒から転職活動をするとき,社会人経験があるため企業側からすると「社会人としての基礎の研修をする必要がない」「年齢が若いのでポテンシャルがある」というメリットがあります。

一方,短期離職のためキャリアが少ないこと,採用面接時「なぜ短期離職をしたのか?」という問いに答える必要があるというデメリットもあります。ただし,これらは就職支援サービスを活用することでサポートしてもらえるので,心配する必要はないでしょう。

新規学卒者の離職状況:3年以内に離職する人は32.0%

新規学卒者の離職状況

厚生労働省「新規学卒者の離職状況」

厚生労働省の「大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査」によると,大学卒の3年以内の離職率は32.0%でした(3年目までの離職率のデータがある2016年を参照)。

 

  • 1年目:11.4%
  • 2年目:10.6%
  • 3年目:10.0%

 

転職を考えたきっかけ:キャリアアップなど前向きな理由が多い

第二新卒・既卒・フリーターを中心にした20代若手に特化した人材紹介事業を運営するUZUZの調査によると,転職を考えた理由として,「将来の目指す方向に近づくため(23.3%)」がもっとも多くなりました。続いて,「年収が低いため(14.9%)」「スキルが身につかない環境のため(12.8%)」という結果になっています。「キャリアアップ」など前向きな理由から転職を考えていることがわかります。

 

  • 1位:将来の目指す方向に近づくため(22.3%)
  • 2位:年収が低いため(14.9%)
  • 3位:スキルが身につかない環境のため(12.8%)
  • 4位:入社前に聞いていた条件と違っていたため(10.1%)
  • 5位:現職の残業時間が長すぎるため(7.4%)

 

次の就職で希望する条件:「働きやすい環境」を重視する傾向

第二新卒の方が,次の就職でいちばん希望する条件は「土日休み(23.4%)」でした。「福利厚生」や「社風」といった条件も重視していることから,就業経験がある第二新卒の方は,「働きやすい環境」を重視する傾向があることがわかります。

 

  • 1位:土日休み(23.4%)
  • 2位:福利厚生が充実している(10.6%)
  • 3位:自分に合った社風である(9.3%)
  • 4位:特定の職種を経験できる(8.2%)
  • 5位:金銭面の条件がよい(7.5%)

 

※5位まで抜粋

【第二新卒の転職活動のまとめ】

  • 新卒者のうち,3年以内に離職する人は32.0%
  • 転職を考えたきっかけは「将来の目指す方向に近づくため」が多い
  • 次の職場では「働きやすい環境」を重視する傾向がある

 

既卒の基本

既卒の基本

既卒とは:大学卒業後,就職をしなかった人

既卒とは,大学卒業後,就職をしなかった人のことを言います。

既卒から就職活動をするとき,良くも悪くも就職したことがないため「企業の色に染まっていない」「年齢が若いのでポテンシャルがある」というメリットがあります。

一方,「未経験」であること,採用面接時「既卒としての空白期間に何をしていたか?」という問いに答える必要があるというデメリットもあります。ただし,これらは就職支援サービスを活用することでサポートしてもらえるので,心配する必要はないでしょう。

大学卒業者の就職率:就職希望者のみが対象になっていることに注意

就職(内定)率の推移(大学)

厚生労働省「大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査」

厚生労働省と文部科学省による「大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査」によると,2019年3月卒の就職率は97.6%でした。

就職率は就職に至った割合を表す数値のため,分母になるのは就職希望者数です。

就職(内定)率=就職決定者数÷就職希望者数

就職活動をしていたけれど就職できなかったという既卒者はここに含まれます。

一方,既卒者の中にはそもそも就職活動をしていなかったという方もいます。そこで大学卒業後の状況について,もう少し深堀りをしてみましょう。

大学卒業後の状況:大学を卒業した人の9.5%が既卒

大学卒業後の状況

文部科学省「大学卒業後の状況」

上の表は,文部科学省「大学卒業の状況」をまとめたものです。

2018年3月卒を見ると,大学卒業者は約56.5万人でした。

そのうちの11.8%にあたる約6.6万人が大学院・専修学校・外国の学校等に進学しています。

就職をしたのは全体の77.1%にあたる約43.6万人です。正確にはこのうち約3%の人がフルタイムの契約社員,フルタイムの派遣社員などの非正規の職員にあたりますが,詳細については割愛します。

「一時的な仕事に就いた者」というのは,パート,アルバイトなどです。

「進学も就職もしていない者」と「その他」(進学準備中,就業準備中,家事手伝い,ボランティアなど)の部分が既卒者に該当します。既卒者は大学卒業者の約9.5%にあたります(約5.4万人)。

周囲の人たちが社会人として働いているのを見ると,「既卒は自分だけなんじゃないか…」と不安になってしまう方もいるかもしれませんが,同じ境遇の人は少なくないということを考えると,前向きな就職活動ができるはずです。

既卒になった理由:就職活動をしなかった(28.7%)

どのような理由で既卒になりましたか?

UZUZ「若者キャリアレポート<2020春>」

第二新卒・既卒・フリーターを中心にした20代若手に特化した人材紹介事業を運営するUZUZの調査によると,既卒になった理由は,「学生時代に就職活動をしなかったため(28.7%)」がもっとも多くなりました。続いて,「学校を中退したため(20.3%)」(大学中退)が多い結果となりました。

ちなみに「就職活動をしたが,内定を獲得できなかったため(13.9%)」というのが,先ほどの就職率(97.6%)の残り2.4%の人にあたります。内定を獲得できなかった理由には「面接に苦手意識があったため」や「選考社数が少なかったため」などがあげられます。

就職活動をしなかった理由:就職以外でやりたいことがあった(30.9%)

就職活動をしなかった理由

UZUZ「若者キャリアレポート<2020春>」

学生時代に就職活動をしなかった理由については,「就職以外でやりたいことがあったため(30.9%)」がもっとも多い回答になりました。「やりたいこと」の具体例としては,「留学」や「将来の夢(音楽,役者としての活動)」があげられます。

就職活動をはじめたきっかけ:年齢的に正社員として働く必要がある(31.6%)

就職活動を始めた一番のきっかけ

UZUZ「若者キャリアレポート<2020春>」

既卒の方が就活をはじめたきっかけとして「年齢的にそろそろ正社員として働く必要があると思ったから(31.6%)」がもっとも多い結果となりました。誕生日や年次で年齢を意識し,就職活動を本格的に開始する方が多いようです。

【既卒の就職活動のまとめ】

  • 大学を卒業した9.5%が既卒になっている
  • 既卒になった理由は「就職活動をしなかったから」が多い
  • 就職活動をはじめたきっかけは「年齢」が多い

 

フリーターの基本

フリーターの基本

フリーターとは:主に非正規雇用で生計を立てている人

フリーターとは,正社員・正職員以外の就労雇用形態,パート・アルバイトなどの非正規雇用で生計を立てている,15歳から34歳の若者を指します。

この定義で言うと,契約社員や派遣社員もフリーターに含まれますが,一般的にはパートやアルバイトなど非正規雇用で生計を立てている方をフリーターと呼ぶことが多いようです。

フリーターから就職活動をするとき,良くも悪くも就職したことがないため「企業の色に染まっていない」「年齢が比較的若いのでポテンシャルがある」というメリットがあります。

一方,「未経験」であること,採用面接時「なぜ就職しなかったのか?」,人によっては「空白期間は何をやっていましたか?」という問いに答える必要があるというデメリットもあります。ただし,これらは就職支援サービスを活用することでサポートしてもらえるので,心配する必要はないでしょう。

年齢別の正規雇用移行率:「25〜34歳」がもっとも多い

年齢別の正規雇用移行率

総務省統計局「就業構造基本調査」

上のグラフは「年齢別の正規雇用移行率」を表したものです。もう少しかんたんに言うと,「何歳の頃に正社員就職したか」を表しています。

正社員就職する人がもっとも多い年齢層は「25〜34歳(34.9%)」でした。そして,「15〜24歳(27.6%)」が続きます。これは大学や大学院を卒業して就職することを考えると納得できます。

就業期間別の正規移行率:非正規雇用の期間が長いほど就職が困難になる

就業期間別の正規移行率

一方,正社員就職しようと思っても,非正規雇用が続いてしまう人もいます。

上のグラフは「就業期間別の正規移行率」を表したものです。これは非正規雇用を何年間続けたあとに正社員就職をしているかを表しています。

正社員就職するのがもっとも多かったのは,非正規雇用が「1年〜3年未満」(26.3%)の人でした。「1年〜3年未満」をピークにして,非正規雇用の期間が長ければ長いほど正社員就職する人の割合が減っているのが顕著になります。

フリーター(パート・アルバイト)やニートなど非正規雇用でいる期間が長いほど,正社員就職するときのハードルが高くなるため,就職を考えたときは行動に移してみましょう。

就職・転職を考えるきっかけ:男性は年齢,女性はライフステージ

第二新卒・既卒・フリーター向けの就職支援サービス「ハタラクティブ」の調査によると,正社員として就職・転職するきっかけについては,男性は「その他」を除き「年齢を気にして就職・転職活動を開始(25 .5%)」がもっ とも多く,女性は「結婚や出産などのライフステージの転機に就職・転職活動を開始(45.8%)」が多い 結果となりました。

 

就職・転職を考えるきっかけ(男性)

  • 1位:その他(37.8%)
  • 2位:年齢を気にして就職・転職活動を開始する(25.5%)
  • 3位:結婚や出産などライフステージの転機に就職・ 転職活動を開始する(24.3%)
  • 4位:親から言われて就職・転職活動を開始する(6.6%)
  • 5位:友人から言われる/友人が就職・転職している のを見て就職・転職活動を開始する(4.7%)

 

 

就職・転職を考えるきっかけ(女性)

  • 1位:結婚や出産などライフステージの転機に就職・ 転職活動を開始する( 45.8%)
  • 2位:その他(28.8%)
  • 3位:年齢を気にして就職・転職活動を開始する( 18.7%)
  • 4位:親から言われて就職・転職活動を開始する(4.3%)
  • 5位:友人から言われる/友人が就職・転職しているの を見て就職・転職活動を開始する(1.6%)

 

仕事をする上でいちばんこだわる条件:収入・給与(39.8%)

あなたが仕事を選ぶとき,どのような条件にこだわりますか?

仕事をする上で一番こだわる条件は,「収入・給与(39.8%)」が1位となり,次いで「職場環境・ 人間関係(17.0%)」「仕事内容(8.2%)」「労働条件(7.7%)」と続く結果となりました。

フリーターという正規雇用よりも不安定な働き方のため,まずは「お金」を理由にあげる人が多い傾向があるようです。

 

仕事をする上でいちばんこだわる条件

  • 1位:収入・給与(39.8%)
  • 2位:職場環境・人間関係(17.0%)
  • 3位:仕事内容(8.2%)
  • 4位:労働条件(7.7%)
  • 5位:福利厚生(6.2%)

 

仕事選びで妥協できる条件:企業の大きさや知名度を気にしない人が多い

一方,仕事選びで妥協できる条件では,1位「企業知名度(32.1%)」,2位「企業規模(26.5%)」となりました。企業の大きさや知名度は,そこまで気にしない人が多いことがわかります。

ベンチャー企業や中小企業は,大手企業よりも仕事の裁量があるため,ベンチャー企業や中小企業に魅力を感じる人が多くなっていると言えるでしょう。僕は人材紹介会社さんなどに取材に行くことが多いのですが,入社1年目でもWebマーケティングを1人で担当している企業さんも普通にあります。

 

仕事選びで妥協できる条件

  • 1位:企業知名度(32.1%)
  • 2位:企業規模(26.5%)
  • 3位:通勤時間(15.0%)
  • 4位:休日(13.5%)
  • 5位:収入・給与(12.8%)

 

※5位まで抜粋

引用:「ハタラクティブ 若者しごと白書2019( https://hataractive.jp/ )」

【フリーターの就職活動のまとめ】

  • 正社員就職する人がもっとも多いのは25〜34歳
  • 就職を考えるきっかけは,男性は「年齢」,女性は「ライフステージ」が多い
  • 仕事選びで妥協できる条件は「企業知名度」「企業規模」が多い

 

ニートの基本

ニートの基本

ニートとは:通学・就業・職業訓練をしていない15〜34歳の人

ニート(Not in Education, Employment or Training, NEET, 若年無業者)とは,家事・通学・就業・職業訓練をしていない15〜34歳の人のことを言います。 ニートから就職活動をするとき,年齢が比較的若いためポテンシャルがあるメリットがあります。 一方,職歴が「未経験」であることが多く,また採用面接時時に「就職していない理由」や「空白期間」について答える必要があるのがデメリットです。ただし,これらは就職支援サービスを活用することでサポートしてもらえるので,心配する必要はないでしょう。 いちばんのデメリットは,ニートでいる期間が長くなるほど,自分が社会に必要とされていないと思い込んでしまったり,世の中を斜に構えて見るクセが付いてしまうことです。正社員として就職するためには,学歴や職歴,スキルなどの現実を受け止めた上で素直になることも求められます。

若年無業者(ニート)の割合

若年無業者数 総務省「労働力調査」 総務省の「労働力調査」によると,2019年の若年層無業者(ニート)の人口は56万人でした。これは若年層人口(2,523万人)の2.2%にあたります。 若年無業者及び35~44歳無業者の数
  • 若年層無業者(15〜34歳):56万人
  • 35〜44歳無業者:39万人

それでは,なぜ働けないのか,具体的な理由を見てみましょう。

働けない理由:病気・けがのためが多い

内閣府の「子供・若者白書」によると,「就業希望の若年無業者が求職活動をしない理由」には以下の回答が多くあげられています。 就業希望の若年無業者が求職活動をしない理由
  • 病気・けがのため
  • 学校以外で進学や資格取得などの勉強をしている
  • 知識・能力に自信がない
  • 探したが見つからなかった
  • 希望する仕事がありそうにない

参考:内閣府「子供・若者白書」 病気やけが,勉強を除いて上位になる「知識・能力に自信がない」「探したが見つからなかった」については,あくまで自分で判断したり行動した結果なので,第三者の視野を取り入れたり,より正しい行動をすると,違った結果が得られることあるでしょう。 [topic color="blue" title="ニートの就職活動のまとめ"]
  • 若年層の2.2%が若年層無業者(ニート)
  • 求職活動をしない理由は「病気・けがのため」が最多
  • 求職活動をしない理由は「自信がない」も多い

公的サービスと民間サービス

民間の就職支援サービスを利用する

就職支援サービスには「公的」と「民間」によるものがあります。

公的サービス:ハローワークなど

公的な就職支援サービスには厚生労働省が設置する「ハローワーク」(公共職業安定所)や各都道府県が設置する「ジョブカフェ」(若年者のためのワンストップサービスセンター)があります。

どちらも求人検索や各種セミナーが受けられるものの,キャリアカウンセリング,書類添削,面接対策といった個別のサービス部分がどうしても弱くなってしまうのが難点です。

また,ハローワークは採用する企業側も無料で利用できるため,いわゆるブラック企業の求人が多くなりやすいデメリットもあります(ジョブカフェの求人データベースはハローワークと共通です)。

公的と民間のサービスレベルの比較をたとえると,公立と私立の学校,公共スポーツセンターと民間企業が運営するフィットネスジムの設備などを比較するとわかりやすいと思います。

民間サービス:就職エージェントなど

民間の就職支援サービス(就職/転職エージェント)には次の特徴があります。

  • キャリアカウンセリングが丁寧
  • 求人の質が高い
  • 書類添削や面接対策などのサービスが充実している

就職エージェントは,個別のキャリアカウンセリング充実しています。

また,就職エージェントの求人は質が高いのも特徴にあげられます。

さらに,採用面接の日時,給与交渉などのやりとりもエージェントがあなたの代わりに行ってくれます。つまり,就職活動のすべてをサポートしてもらうことが可能なのです。

エージェントを無料で利用できる理由

ここまでサービスが充実していると「なぜ無料で利用できるのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。たしかに無料だと不安になってしまいますよね。

就職エージェントなどの人材紹介会社は,求職者を企業に紹介すると「紹介料」という形で企業から報酬をもらいます。そのため,求職者(あなた)からお金をもらう必要がないのです。

「お金を払ってでも人材がほしい」という企業は人材を大切にする傾向があるため,就職エージェントを使った就職活動では,必然的にブラック企業が排除されやすくなります。

民間→公的の順番に使うのがオススメ

就職支援サービスを利用するときは,

  1. まずは民間の就職支援サービスを利用する
  2. 利用できなかったときは公的の就職支援サービスを利用する

この順番で利用すると,あなたにとってより良い求人に出会えるでしょう。

民間の就職支援サービスの選び方

民間の就職支援サービスの選び方

就職支援サービスは2つのタイプがある

民間の就職支援サービスには大きく2つのタイプがあります。

就職サイト

ひとつは就職サイトです。就職活動をしたことがある方なら,一度はリクナビやマイナビなどの就職サイトを見たことがあると思います。多くの公開求人が掲載されており,自分の希望する条件を絞って検索し,自分で応募します(「求人サイト」「ナビ媒体」と呼ばれることもあります)。

基本的には自分で求人を見つけて,その企業に合った対策をします。ただ,職歴に自信がない第二新卒・既卒・フリーターといった方の場合,丸腰で臨むと苦戦する感じが否めません。

就職エージェント

もうひとつは就職エージェントです。サービスサイトから登録後,キャリアアドバイザー(「リクルーター」などの呼び方もあります)のカウンセリングを受け,自分に合った求人を紹介してもらいます。

その後は,書類添削や面接対策,日程調整などのサポートが受けられます。就職エージェントを運営する人材紹介会社は,企業がどんな人材を欲しがっているか,どんな社風なのかといった情報を豊富に持っているため,ミスマッチすることなく選考が受けられるのがメリットです。

一方,就職サイトと異なり対面やオンラインでカウンセリングを受ける必要があるという手間はかかります。反対に言うとこれだけ乗り越えれば使う価値は十分あると言えるでしょう。

就職/転職エージェントは対象ごとに異なる

就職/転職エージェントの上手な選び方

一口に就職エージェントと言っても,対象はさまざまです。

ここではわかりやすく人材業界最大手のリクルートのブランドで解説します。

  • 新卒向け:リクナビ就職エージェント
  • 若年層向け:就職Shop
  • 一般転職向け:リクルートエージェント
  • ハイクラス向け:リクルートダイレクトスカウト

就職/転職エージェントというと「一般転職向け」のサービス(リクルートエージェント,dodaなど)を思い浮かべる方が多いと思いますが,これらのサービスはすでにその職種のキャリアを持っていて,「次のステップとして転職したい」という方向けです。

第二新卒・既卒・フリーターなど職歴に自信がない方は利用できません。正確には,登録はできますがカウンセリングを受けても求人を紹介してもらえる可能性は限りなく低くなります。

第二新卒・既卒・フリーターが使うべきは「若年層向け就職エージェント」

第二新卒・既卒・フリーターなど未経験から正社員就職を目指している方が利用すべきは「若年層向け就職エージェント」です(DYM就職,ハタラクティブ,ウズキャリなど)。

これらのサービスは,新卒ではない,かといって職歴があるわけでもない(または乏しい)若年層の就職支援を専門にしています。そのため,扱っている求人は未経験からでも働けるものが多数あります。

若年層向け就職エージェントで扱う求人は,誰もが知っている大手企業がメインというわけではありません。ただ,知名度がなくても優良な企業(BtoB企業など)はたくさんあります。まず,はじめの一歩として正社員就職をして,そこでキャリアを積んでから次のステップを目指すというのも良いでしょう。

若年層向け就職エージェントまとめ

若年層向け就職エージェント

若年層向け就職エージェントをまとめて紹介します。第二新卒・既卒・フリーターなど未経験から正社員就職できる求人を扱っているため,学歴や職歴に自信がない方も積極的に活用しましょう。

第二新卒エージェントneo:既卒・フリーターでも就職成功できる!

運営会社 株式会社ネオキャリア
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 18〜28歳
学歴 中卒以上
書類選考 あり
雇用形態 正社員
対応地域 全国
(東京・名古屋・大阪・福岡にオフィスあり)
利用料金 無料

「第二新卒エージェントneo」は,株式会社ネオキャリアが運営する若年層向け就職エージェントです。未経験OK求人を5,000件以上持っており,使いやすいエージェントと言えるでしょう。

第二新卒エージェントneoは全国の求人を扱っており,東京・名古屋・大阪・福岡にオフィスがあります。

【第二新卒エージェントneoのポイント】

  • 1人あたり平均10時間の丁寧なサポートが受けられる
  • 未経験OK求人5,000件以上
  • ブラック企業を除外,優良企業のみを紹介してもらえる

 

第二新卒エージェントneoの公式サイトを見る

UZUZ:20代の第二新卒・既卒・フリーター向け就職/転職サイト

運営会社 株式会社UZUZ
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 18〜29歳
学歴 高卒以上
書類選考 あり
雇用形態 正社員
対応地域 北海道
東京,埼玉,千葉,神奈川
愛知,岐阜,三重
大阪,京都,兵庫,滋賀,奈良
利用料金 無料

「ウズキャリ」は,株式会社UZUZが運営する第二新卒・既卒・フリーター向けの就職エージェントです。ウズキャリは1人あたりにかける時間が他社の10倍という丁寧なカウンセリングに定評があります。

UZUZは東京・大阪・名古屋・福岡で利用できます。

【UZUZのポイント】

  • 第二新卒・既卒・フリーターの内定率86%以上
  • ブラック企業を完全排除
  • 大手企業からベンチャー企業まで優良企業求人多数

 

UZUZの公式サイトを見る

ハタラクティブ:20代に特化した就職支援サービス

運営会社 レバレジーズ株式会社
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 20代がメイン
学歴 中卒以上
書類選考 あり
雇用形態 正社員
対応地域 東京(渋谷・池袋・秋葉原・立川)
埼玉,千葉,神奈川
名古屋
大阪
福岡
利用料金 無料

「ハタラクティブ」は,レバレジーズ株式会社が運営する第二新卒・既卒・フリーター向けの就職エージェントです。完全な未経験でも正社員として就職できる求人をメインに扱っています。

ハタラクティブは1都3県,名古屋・大阪・福岡で利用できます。

【ハタラクティブのポイント】

  • 未経験OKの優良求人が見つけられる
  • 自分にあった仕事を選ぶことができる
  • 短期間で選考に通過できる

 

ハタラクティブの公式サイトを見る

就職Shop(ショップ):リクルートの就職支援サービス

運営会社 株式会社リクルート
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 20代がメイン
学歴 中卒以上
書類選考 なし
雇用形態 正社員
対応地域 東京,埼玉,千葉,神奈川
大阪,京都,兵庫
利用料金 無料

「就職Shop」(ショップ)は,人材業界最大手の株式会社リクルート運営する若者向けの就職エージェントです。第二新卒・既卒・フリーターなど未経験から正社員就職を目指します。

就職Shopは関東と関西の主要エリアで面談可能です。

【就職Shopのポイント】

  • 書類選考なし→人柄や意欲で評価される
  • 求人は100%取材→職場の雰囲気や働き方などの情報あり
  • 利用者の4人に3人は正社員未経験

 

就職Shopの公式サイトを見る

DYM就職:第二新卒・既卒・フリーターでも正社員に!

運営会社 株式会社DYM
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 18〜29歳がメイン(30代可能)
学歴 不問(中卒可能)
書類選考 あり
雇用形態 正社員
面談地域 東京
札幌
仙台
名古屋
京都
大阪
広島
福岡
利用料金 無料

「DYM就職」は,株式会社DYMが運営する第二新卒・既卒・フリーター向けの就職エージェントです。第二新卒・既卒・フリーターなどの方にとって使いやすいエージェントと言えるでしょう。

DYM就職は全国各地で面談できます。

マイナビジョブ20's:20代・第二新卒・既卒向け

運営会社 株式会社マイナビワークス
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 20代
学歴 不問
書類選考 あり
雇用形態 正社員
対応地域 全国(東京・名古屋・大阪にオフィスあり)
利用料金 無料

「マイナビジョブ20's」(トゥエンティーズ)は,株式会社マイナビワークスが運営する20代・第二新卒・既卒向けの就職エージェントです。マイナビグループ唯一の「20代」に特化したサービスです。

マイナビジョブ20'sは東京・名古屋・大阪にオフィスがあります。

【マイナビジョブ20'sのポイント】

  • マイナビ唯一の20代専門サービス
  • 転職活動の始めから終わりまでサポート
  • 人事部とのネットワークを築いている

 

マイナビジョブ20'sの公式サイトを見る

いい就職ドットコム:既卒・第二新卒専門 正社員就職支援サイト

運営会社 ブラッシュアップ・ジャパン株式会社
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 22〜29歳
学歴 大卒以上
書類選考 あり
雇用形態 正社員
対応地域 全国(東京・横浜・名古屋・大阪にオフィスあり)
利用料金 無料

「いい就職ドットコム」は,ブラッシュアップ・ジャパン株式会社が運営する既卒・第二新卒専門の就職エージェントです。既卒・第二新卒向けエージェントでは珍しく「全国の求人」を扱っています(東京・横浜・名古屋・大阪以外の地域は電話による就活サポートが受けられます)。

いい就職ドットコムは東京・横浜・名古屋・大阪にオフィスがあります。

【いい就職ドットコムのポイント】

  • 既卒・第二新卒を積極的に採用したい企業5,000社以上
  • 専任スタッフが足を運んで集めた情報の提供
  • 就活アドバイザーによる個別サポートが充実

 

いい就職ドットコムの公式サイトを見る

ジェイック(JAIC):20代に強い転職・就職サポート

運営会社 株式会社ジェイック
種類 若年層向け就職エージェント
年齢 18〜39歳
学歴 高卒以上
書類選考 なし
雇用形態 正社員
対応地域 東京(新宿・池袋・神保町)
仙台
横浜
名古屋
大阪
広島
福岡
不定期開催エリアあり
利用料金 無料

「ジェイック」(JAIC)は,株式会社ジェイックが運営する第二新卒・既卒・フリーターなど若年層向け就職エージェントです。7日間の無料就活講座「就職カレッジ」(旧:営業カレッジ)を受けることで,書類選考なしに20社の選考を受けられます。

ジェイックの「就職カレッジ」は全国各地で開催されています。

【ジェイックのポイント】

  • 無料で就職講座が受けられる→就職支援実績20,000名以上
  • 優良企業20社と書類選考なしで面接ができる→就職成功率80.3%
  • 100%取材した正社員求人→就職後の定着率94.3%

 

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稗田直史

稗田直史

USE COMPANY LLC代表。現在はさまざまな企業の採用支援業務に従事しており,年間200名以上の面接を実施しています。現場や経営目線から見た受かる求職者とそうでない方の違いや,入社前後の仕事の取り組み方について発信しています。転職を検討している方,初めての就職で不安の方も参考にしてみてください!

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