アパレル業界の採用面接で聞かれることが多い質問に「前職を辞めた理由」があります。
「なぜ仕事を辞めたのか?」には,どのくらい正直に答えるべきか悩んでしまいますよね。
ここではアパレル業界の面接対策として「前職を辞めた理由」について解説します。
面接官が退職理由を聞く理由
採用面接でされる質問には,すべて意図があります。
面接官が「退職理由」を聞くのは,次の不安があるからです。
- すぐに辞めてしまうのではないか
- 人間性に問題があるのではないか
反対に言うと,面接官が感じるこれらの不安を解消することさえできれば,あなたのアパレル業界への採用は一気に近づくことになります。
退職理由を話すときのポイント
前向きな理由にする
退職理由を話すときは,前向きな理由にします。このように聞くと「退職理由で嘘を言うの?」と思う方もいるかもしれませんが,嘘の退職理由を言うわけではありません。
たとえば「給料が安い」という理由で仕事を変える人は多くいますが,これをそのまま退職理由で使ってしまうと,決して良い印象にはならないのが現実です。
この場合は「能力を適切に評価してもらいたい」という理由に言い換えることができます。
「物は言いよう」という言葉があるように,退職理由は前向きな理由にすることがポイントです。自分が「退職しよう」と思った理由を前向きに言い換えてみましょう。
ネガティブな言葉を使わない
2つめのポイントは,ネガティブな言葉を使わないことです。
もっとも多いネガティブな言葉に「人のせいにすること」があげられます。誰でも「人のせいにしている人」に良い印象を持つ人はいません。
たしかに短期で離職をしてしまったときなど,会社に原因がある場合もあるかと思います。それでも面接の場で文句を言いたい気持ちはグッとこらえましょう。
誰かのせいにしてしまってはあなたの評価を下げるだけです。他責の言葉を使わず,「きちんと会社を選ぶことができなかった」のような言葉を使うことを心がけましょう。
退職理由の例文
最後に退職理由の例文を紹介します。
アパレル業界に転職するときは,アパレル業界以外から転職する人とアパレル業界内で転職する人の2パターンがあります。自分のシチュエーションによって退職理由を考えてみましょう。
アパレル未経験者
まずは,アパレル業界未経験者の場合です。面接官は「今まで働いていたキャリアを捨ててでもアパレル業界に入りたかった理由」を知りたいと思っています。
「なぜ,前職を辞めてでもアパレル業界に入ろうと思ったのか?」この理由が明確に伝わるような退職理由を考えましょう。
退職理由の例文
◯年間の社会人経験をするなかで,自分の本当にやりたい仕事を再認識しました。
私は元々ファッションへの関心が強く,新卒時にもアパレル業界に挑戦しましたが,残念ながら当時は選考に通ることができませんでした。
前職では販売職として接客のスキルを磨くことができました。前職での経験を活かしつつ,アパレル業界に再チャレンジしたいと思っています。
アパレル経験者
アパレル経験者の場合は,業界内での転職になります。採用担当者は,「なぜ,前職を辞めてしまったのか」という理由を知りたいと思っています。
「なぜ,前職を辞めて転職をしようと思ったのか」退職理由と合わせて,「今後,自分はどのようにキャリアを築きたいか」というキャリアプランを説明しましょう。
退職理由の例文
これまでアルバイトとして◯年間,◯◯(ブランド名)の販売職をしてきましたが,キャリアアップして正社員として働きたいと思っています。
前職では20代前半が主な顧客層で販売に携わってきましたが,自分がメインターゲット層の年齢から離れてしまったことも転職理由のひとつです。
これからは正社員として,アルバイトで培った接客知識を活かしながら,より広い視野を持って販売職に従事したいと思っております。
2018.03.06
アパレル業界に強いおすすめの転職サイト完全まとめ
アパレル業界に転職するときに使いたいのが転職支援サービスです。 けれど,転職エージェントは星の数ほどあって,どのサービスを選べば良いか...