『採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する』は,これまでに4万人以上の就活活動をサポートしてきたキャリアコンサルタントによる「面接対策」に絞った本です。
内定を得るには,タイトルにもあるように「採用側の本音」を理解し,その「本音」に対してあなた自身が「何ができるか」と「どういう思いでいるか」を伝えることが大切です。
本書を通して,面接官の質問のタテマエと本音を理解し,ニーズに合った答え方を習得しましょう。
面接対策をしたい人におすすめ
本書は,就職活動,とりわけ面接対策をしたい方におすすめです。
採用面接は「なぜ不採用なのか」を説明されることがないため,不採用になった側にとってはとてもつらく苦しいものです。まるで自分自身の人間性にダメ出しをされているような気持ちになってしまいますよね。
しかし決して,あなた自身がダメだから不採用になるのではありません。面接のポイントをつかめていないだけなのです。
面接のポイントをつかみ,内定を獲得していきましょう。
『採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する』の目次
本書の構成は,以下の通りです。
- まずは自分の強みを知る!面接準備編
- 正しい答え方がわかる!面接質問編
- ライバルに差をつける!直前対策編
面接準備編は,就職活動でいうところの「自己分析」のフェーズです。自分のことを理解し,どのようなところに気をつけるかを学びます。
面接質問編は,面接でされる質問の「タテマエ質問」「ぶっちゃけ質問」が表され,答え方のポイントが解説されます。本書のメインパートといえる部分です。
直線対策編は,「何を話すか」と同じくらい大切になる「相手に与える印象」(見た目・態度・話し方)について確認します。
◯◯面接ではココを見られる
本書では,「一次面接」「二次・三次面接」「最終面接」「OB・OG訪問,リクルーター面接」「インターンシップ面接」といった場面ごとに「ココを見られる」が解説されます。
たとえば,インターンシップでは,このようなところが注目されます。
企業側にとっては実質,「本採用につながる人材を確保できるか」が大きなポイントとなっています。そのため,インターンシップの面接であっても,質問される内容は本当の採用試験と大きく違いはありません。PART2(※)の質問集を使い,自分の言葉で伝えられるように準備しましょう。
ここでも,インターンシップという表面に対する,企業側の本音について触れられています。相手側が持つニーズを理解することで,他の学生に差をつけられるといっても過言ではないでしょう。
※「正しい答え方がわかる!面接質問編」のことです。
面接質問編
面接質問編では,全54個の質問の「タテマエ」と「本音」,答え方のポイントが解説されます。各質問ごとに「わかってない」と思われるありがち回答と面接官が思わずナットク!お手本回答が掲載されているので,どのような考え方で臨めば良いのかを確認しておきましょう。
以下,質問項目を列挙します。
- 自己PRをお願いします
- 学生生活で力を入れたことは何ですか?
- 簡単に自己紹介をお願いします
- なぜ弊社を志望したのですか?
- ほかにどのような会社を受けていますか?
- 入社してやりたいことは何ですか?
- あなたが研究している内容はどんなことですか?(理系の人)
- あなたの弱みや短所は?
- 何か質問はありますか?
- あなたの強みは何ですか?
- 希望する仕事はありますか?
- 挫折や失敗の経験を教えてください
- サークルや部活動ではどんな活動をしていたのですか?
- 全国転勤がありますが大丈夫ですか?
- 力を入れた科目は何ですか?
- あなたの就職活動の軸は何ですか?
- 最近気になるニュースはありますか?
- 中学や高校のときの思い出はありますか?
- あなたを◯◯にたとえると何ですか?(色,動物,食べもの…)
- 最近感動したことは何ですか?
- アルバイト経験はありますか?
- アルバイトではどんな仕事をしていましたか?
- 先行の専門分野について説明してください(文系の人)
- 趣味は何ですか?
- 5年後,10年後にはどのようになっていたいですか?
- 内定を出した場合,受けてもらえますか?
- ストレスの解消法はどんなことですか?
- 自分の生活についてどう思いますか?
- どうして専攻の内容と違う営業職がやりたいのですか?
- 海外で働くことに興味はありますか?
- インターンシップには行きましたか?
- ◯◯の資格は持っていますね?
- 希望の職種でなくても大丈夫ですか?
- なぜこの業界を志望したのですか?
- チームではどんな役割が多いですか?
- 苦手なタイプの人はいますか?
- 尊敬する人はいますか?
- 学業以外で力を入れたことはどんなことですか?
- 弊社への就職について,ご両親は何と言っていますか?
- 体力に自信はありますか?
- 今の学部を選んだ理由は何ですか?
- 同業界の中で,なぜ弊社を選んだのですか?
- 説明会で興味を持った点はどんなところですか?
- 英語はどの程度できますか?
- リーダーとしての経験はありますか?
- 東京ではなく,なぜ地元で働きたいのですか?
- あなたにとって人生のターニングポイントはどんなことですか?
- 最近イラッとしたのはどんなことですか?
- 将来のキャリアについてどのように考えていますか?(女性に対して)
- ◯◯だ(気が強い,マイペース,おとなしい,飽きっぽいなど)と言われることはありますか?
- 学生時代の経験は社会では役に立たないと思うのですが,あなたはどう考えますか?
- 自分の好きなところはどのような点ですか?
- 小さい頃はどんな子どもでしたか?
- これからのリーダーにはどのようなことが必要だと思いますか?
ひとつでも「これを知りたい」という質問があれば,本書をチェックしてみましょう。
脳科学が教える「自信の作り方」
Aさんのように「自信を持てない人」と,Bさんのように「自信を持っている人」の違いが出てくるのは,脳の中に保存されている体験の記憶が違っていることが大きく影響しています。
つまり,自信をなくさせている真の原因は「思い込み」にあるかもしれないということです。
そこで,本書では,「リフレーミング」(違った見方をすることで,感情を変えること)を使い,面接時に自信を持って臨める方法を紹介しています。面接時,相手に与える印象を良くしたい(自信を持っているように見せたい)という方は,参考にすると良いでしょう。
まとめ
本書は,面接対策に絞り,採用側の本音を理解し,何を伝えればいいのかがわかります。就職活動ではいいところまで行くのに,面接が上手くいかないという方は,ぜひ参考にしてみましょう。
あなたの就職活動が成功するのを応援しています。
(転載元:New Mage)
書名 | 採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する |
著者 | 渡部 幸 |
出版社 | KADOKAWA |