みなさんも普段働いている中で「仕事がつまらないな」と思ってしまうことも多いのではないでしょうか。毎日の業務にやりがいを見い出せない,思うような成果が得られないなどが理由で,仕事に対してつまらないと感じることもあるでしょう。仕事がつまらないのは当然だと諦めている人もいるかもしれません。今回は,そんな仕事がつまらないと感じる原因や対処法,つまらないと感じたときにやってはいけない行動について解説します。
目次
仕事がつまらないと思う理由
仕事がつまらないという方から聞くことが多い5つの理由を以下に紹介していきます。
① 待遇・評価に不満がある
厚生労働省の調査で,前職を退職した理由としてもっとも多かったのは,労働時間や休日,賃金などの待遇に不満があるケースです。労働の対価として見合った給料が得られなかったり,プライベートを楽しむための休日休暇がもらえなかったりすると,仕事に対するモチベーションも下がってしまいます。
また,多くの場合,待遇は仕事ぶりに応じて決められます。そのため,自分の仕事ぶりが適正に評価されているかどうかも重要です。努力や成果を正当に評価してもらい,それに見合った給料を得ることは仕事にやりがいを感じるための大切な要素になります。
②人間関係が良好でない
上司や同僚など,職場の人間関係に悩んでいる人は多くいるでしょう。人間関係が良好でないと,スムーズに意思の疎通が図れないことによって業務を円滑に行えなかったり,同じ空間で働くことでストレスが溜まったりするなど,さまざまなデメリットが生じる恐れがあります。
③ 仕事内容が合わない
仕事内容が合わないと感じるのには,いくつか理由があります。たとえば,人と話すことが好きなのに,ひとりで黙々と作業をするデスクワークの仕事が多いなど,業務内容が自分の適性と合っていないなどです。
また,単調なルーティンワークが多いとつまらないと感じる要因になりますが,反対に業務の難易度が高く処理しきれない場合も,やりがいを感じられなくなってしまいます。仕事が難しくてついていけなかったり,上司から頻繁に怒られたりすることが続けば,大きなストレスになります。
④成果が出せない
たとえ,自らが選んだ業界・業種での仕事であっても,思うような成果が出なければ仕事を楽しいと思えなくなってしまいます。また,日々の業務の中でしっかりやるべきことをこなしていたとしても,職種によっては成果として見えづらい可能性もあります。
⑤自分の成長につながらない
仕事内容が簡単すぎたり,ひたすら同じことを行う仕事だったりすると,自分の成長につながらない,続ける先に得られるものがないと感じてしまう可能性があります。加えて,会社がスキルアップや資格取得を推奨するような制度を設けていないと,新しい知識やスキルを身に付けて成長しようとする姿勢を保つことも難しいかもしれません。勤めている会社に自分の成長につながる環境がないと,モチベーションが維持できずに仕事がつまらないと感じてしまうことがあります。
仕事がつまらないからといってやってはいけないこと
仕事がつまらないと感じたときにやるべきことを紹介しましたが,一方で,やってはいけないこともあります。他者に迷惑をかけたり,解決にならないことをしたりするのは絶対に避けましょう。モチベーションの低下によって図らずもやってしまっていることもあるかもしれませんので,以下でとりあげる例に心当たりがないか確認してみてください。
仕事をサボる
会社を無断欠勤することは絶対に避けてください。また,つまらないからといって,仕事中に別のことをする,だらだらと仕事するなどもしてはいけません。まわりの社員の業務負担が増えるなど,周囲に迷惑をかけることが想定されます。
何も対処せずに働き続ける
つまらない仕事だと思っていることに対して何も対処せずに惰性で働き続けることも,ストレスが溜まってしまうので,避けたほうが良いでしょう。また,仕事へのモチベーションが低いまま働いていても成果を出すことができず,他者からの評価につながらないため,思い描いていた昇進やスキルアップも実現できなくなってしまいます。そのため,今自分にできる最善の行動をしてみることをおすすめします。
自分の行動ひとつで状況が変わる可能性があるなら,まずはやってみるに越したことはありません。上司や人事に不満を相談したり, 休暇を取って気分転換したり,自分にとって気軽にできることから始めてみましょう。
上司・同僚に愚痴ばかりを言う
状況を改善するために上司へ相談すること,そして時にはストレス発散のために同僚に愚痴を言うことは,ひとりで抱え込まないようにするためにも意味のある行動です。他者からの意見で新たな視点が持てるきっかけになることもあるでしょう。
しかし,不平不満をぶつけ過ぎるのは良くありません。なぜなら,愚痴を言うだけでは改善に向けて前向きな姿勢で取り組めないこと,また,周囲にとって愚痴を聞くことが負担となり迷惑をかけてしまうことがあるからです。上司や同僚,人事と話す際には,愚痴は最小限に留め,建設的な話し合いができるように心掛けましょう。
とりあえず転職活動を始める
つまらない仕事からとにかく逃れたい一心で転職活動を始めることはおすすめできません。なぜ,仕事をつまらないと感じているのか,どうすれば不満を持つ状況から脱却できるのかを把握していなければ,たとえ転職が成功したとしても再度同じ悩みを持つ可能性が高くなります。
転職を決意する前には,きちんと自己分析をしたうえで,現在の職場で改善できる手立てがないか,十分に考えてみてください。それでも改善しない場合に限り,転職活動に踏み切ったほうが良いでしょう。
まとめ
今回は仕事がつまらない時の対処について解説しました。長い仕事人生ですから,つまらないと感じることも多いと思います。そんな時に腐ってしまうと今後の仕事人生に大きな影響を与えかねません。腐らず,周囲に相談をしたり仕事は最低限にして気分転換をするなど努めるようにしましょう。