ハローワーク・ジョブカフェ・サポステなどの公的サービスとハタラクティブ・就職Shop・ジェイックなどの民間就職支援サービスの違い

就職/転職活動コラム
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就職/転職活動をするとき,ハローワークやジョブカフェなどの公的サービスを使おうか,それとも民間の就職支援サービスを利用しようか迷っている方も多いと思います。

そこで,ここでは,ハローワークやジョブカフェ,サポステなど公的就職支援サービスを整理し,そのあと,民間の就職支援サービスと比較しながら解説をします。

公的就職支援サービス

まず,公的就職支援サービスの大まかな種類を見てみましょう。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は厚生労働省,つまり国が設置する行政機関です。「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的に職業相談や職業紹介などを行っています。

ハローワークはいくつか種類があります。

  • ハローワーク(無印):すべての方向け
  • 新卒応援ハローワーク:新卒者,卒業後3年以内の方向け
  • わかもの応援ハローワーク:概ね35歳未満の方向け
  • マザーズハローワーク:子育てをしながら就職を希望している方向け

第二新卒・既卒・フリーターなど未経験から正社員就職を目指している方は,わかものハローワークを利用すると良いでしょう(既卒者は新卒応援ハローワークも可能です)。

ハローワーク(無印)と比べて,それぞれの属性に絞った就職支援を行っているので,就職活動に役立つセミナーなどが充実しているのが特徴です。

地域によっては専門のわかものハローワークが設置されておらず,通常のハローワーク等の施設の中に「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」といった形で運営されているところもあります。

参考:わかものハローワーク

ジョブカフェ

ジョブカフェ(若年者のためのワンストップサービスセンター)は,都道府県が設置する若者の就職支援をワンストップで行う施設です。ハローワークと同じく,職業相談や職業紹介を行っています。

ジョブカフェは,都道府県によって名称が異なり,たとえば東京都なら「東京しごとセンター」,大阪府なら「OSAKAしごとフィールド」という名前で運営されています。

ハローワークとジョブカフェの求人は共通のデータベースを利用しているため同じです。ジョブカフェは,プラス地域に密着した求人も扱っています。

参考:ジョブカフェにおける支援 |厚生労働省

サポステ

サポステ(地域若者サポートステーション)は,厚生労働省が設置する,働くことに悩みを抱える若年をサポート自立するための相談窓口です。サポステは職業紹介をしてもらうというよりも,その一歩手前,「どうやって社会復帰をするか」といったことを相談する場所になります。

「今すぐに働きたい」というより,引きこもり生活を続けていたり,前職を辞めてしまい,どのように次の一歩を踏み出せば良いか迷っている方が相談する施設といえるでしょう。

参考:サポステ[地域若者サポートステーション]

 

【公的就職支援サービス】

  • 無料で利用できる
  • ハローワークとジョブカフェはサービス内容がほとんど同じ
  • サポステは働くその一歩手前の方向け

 

民間就職支援サービス

続いて,民間就職支援サービスについて見てみましょう。

就職/転職エージェントは属性ごとに分かれる

就職/転職エージェントは,サービスによって得意な分野が異なります。

たとえば,リクルートエージェントやdodaなどはある程度キャリアを積んだ方が次のキャリアに転職するときに利用する総合型の転職エージェントになります。これらの転職エージェントは職歴/経歴が求められるため,未経験の方が登録しても,求人を紹介してもらうのは難しいのが現実です。

一方,就職/転職エージェントの中には,保育士やITエージェントのように職種に特化したものもあれば,新卒,第二新卒,シニアなどキャリアや属性に特化したものもあります。

ここでわかりやすくリクルートで分類してみましょう。

  • リクナビ就職エージェント:新卒向け
  • 就職Shop:若年層向け
  • リクルートエージェント:一般転職向け
  • リクルートダイレクトスカウト:ハイクラス向け

もし,あなたが第二新卒・既卒・フリーターなど未経験から正社員就職を目指している場合は,就職Shopなどの若年層向け就職支援サービスを利用しましょう。

民間就職支援サービスが無料で利用できる理由

ここまで見ると,公的サービスが無料で利用できるのはともかく(税金),「民間の就職支援サービスまで無料で利用できるのはなぜだろう」と疑問に感じる方もいらっしゃると思います。

就職/転職エージェントが無料で利用できるのは,人材紹介会社は,求職者(あなた)が就職に成功すると,企業から「紹介料」という形で報酬をもらっているからです。そのため,求職者であるあなたは料金を支払うことなく,無料で良質なサービスが受けられるようになっています。

人材紹介会社も企業に求められる良い人材を紹介できるよう,求人紹介だけでなく,履歴書や職務経歴書などの書類添削,面接対策といったサービスを充実させるように力を入れています。

 

【民間就職支援サービス】

  • 無料で利用できる
  • 就職/転職エージェントは得意な分野がある
  • 第二新卒・既卒・フリーターの方は若年層向け就職エージェントがオススメ

 

 

公的サービスと民間サービスの比較

公的サービス 民間サービス
求人の数
求人の質
就職支援の質
料金 無料 無料

ここで,公的サービスと民間サービスを比較してみましょう。

求人の数:ハローワークが圧倒的に多い

まず,求人の数ですが,ハローワーク(ジョブカフェも同じデータベースを使用)が圧倒的に多くなります。ハローワークは求人側(企業)も無料で利用できるため,中小企業をはじめとした多くの企業が利用しています。特に地方部では,求人はハローワークのみというところも少なくありません。

一方,民間サービス(人材紹介会社)は,ハローワークほど求人数はありません。

求人の質:民間サービスが高い

ハローワークは多数の求人がありますが,これはメリットと同時にデメリットでもあります。なぜなら,無料で人材を集めることができるため,いわゆる「ブラック求人」も多数存在するからです。ハローワークなどの公的サービスを否定するわけではありませんが,目利き等は必要になるでしょう。

一方,民間サービス(人材紹介会社)は,ハローワークほど求人数はありませんが,その分,人材紹介会社を利用してでも人材が欲しいという人材を大切にする企業が利用しているため,必然的にブラック企業が排除されやすくなります。これはもっとも大きな特長と言えるでしょう。

就職支援サービスの質:民間サービスが高い

わかものハローワークやジョブカフェでも就職相談が受けられます。ただ,あくまで公のサービスという感じは拭えず,担当している職員も「専門」というわけではありません。

その点,民間の就職/転職エージェントは,あなたの就職が成功するようにキャリアカウンセリング,求人紹介,書類添削,面接対策といったサービスが充実しています。また,担当エージェントもその求人(企業)についての知識が深いため,入社後のミスマッチが起きにくいメリットもあります。

まとめ:民間サービス→公的サービスの順番に利用しよう

①まずは民間サービスを利用する

まずは,民間サービス(就職/転職エージェント)を利用するのがおすすめです。このとき,もし学歴や職歴に自信がなければ,第二新卒・既卒・フリーターなど未経験からのの就職支援をしている若年層向けの就職エージェントを利用すると良いでしょう。

②利用できなかったときは公的サービスを使う

もし,住んでいる地域などの関係で利用できる民間サービスがなかったという方は,セーフティネットとしてわかものハローワークやジョブカフェなどの公的サービスを使うと良いでしょう。

最初はここから一歩を踏み出し,そのあと,あなたが望むキャリアを築いていくのが理想です。

あなたの正社員就職が成功するのを応援しています。

 

 

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