無事転職活動が成功して,新しい職場で働くときに「次の職場で馴染めるだろうか?」という悩みをもつことは多いのではないでしょうか。転職をしたあとに「仕事は気に入っているが,人間関係がうまくいかないので再度転職を考えている」という方に会うことも多くあります。
そこで今回は,新しい職場での人間関係構築について解説していきたいと思います。
職場の仲間や環境をつかむことからはじめよう
最初は,どのような人と関わることとなり,どのような人間関係で成り立っているのかをつかむところからはじめましょう。それを理解していくコツとしては,やはりあいさつが無難です。「おはようございます」「お先に失礼します」など人としての基本を大切にするようにしましょう。
また,入社後は悪目立ちをしないようにしましょう。前職の経験を活かして,新しい職場の問題点を入社間もない段階で表立って指摘していくのは,賢い手段だと言えません。あなたのいうことが一般的に正しいとしても,その職場ではそうなっている理由が存在していたりもします。課題を是正していくのは良いことなのですが,まずは職場の仲間として認められるところからスタートしていきましょう。
職場に馴染めないパターンと対策
新卒文化が強い会社
「社員の大半が新卒採用で,中途採用は補てん要員,という会社です。新卒文化の会社によくあるのは,変な人間関係が社内に張り巡らされており,中途採用で入ってきた人には理解できない暗黙知が多いケースです。
たとえば,事業提案に部門長から承認が出ていたのに,「一応,あの人の承認も取っておいて」と言われるなどがあります。社内の人間関係がなんとなくわかっていると理解できる承認経路も,転職者にとっては理解ができず,疎外感を抱いてしまうことがあります。このような場合は,「中途採用者同期」がいればつながりを持っておいたり,社内人脈を持っている方と関係性を築いておくようにすると良いでしょう。
高いポストで入ったため風当たりが強い
このケースは,入社前に「このポジションでなければ内定を辞退します」「この給与条件でお願いします」といった交渉で,好条件を得た転職者に多く見られます。
経験,実力ともに申し分なかったとしても,社内でコツコツと頑張ってきたメンバーの中には「それではお手並み拝見させていただこう」と思う人もいるでしょう。幹部候補だったとしても,まずは下のポジションから入る方が実は心地よく働けるというケースは少なくありません。
ただ,入社したからには,即戦力として結果を出すしかないでしょう。周りに対してきちんと価値を提供していけば,環境は改善されていくはずです。この場合も問題の指摘だけではなく,現在の状況を理解し人間関係を築いていくようにしましょう。
まとめ
今回は,新しい職場での馴染み方について解説しました。新しい職場で馴染めるか不安というお悩みはほとんどの方が持つものです。しかし,意外と挨拶をしたりお礼,謝罪ができるというだけでほとんどのことが解決します。あまり深く考えず,気持ちよく働けるように関係性を作ってみてください。